テキスタイル・アートと音楽の時

先日、渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開かれている、

トワル・ド・ジュイ展を見に行きました。

 

18世紀のフランスの郊外、ベルサイユ近くのジュイという場所に設立された、

プリント生地の工場で生み出された数々のテキスタイルが、

 

その当時一世を風靡したそうで、

かのマリーアントワネットにも愛されたそうです。

 

当時の価値として、シルクと織り物がステイタスだった頃のこと、

コットンとプリント生地、というのは、大きな革命だったようです。

 

田園風景の中に人が遊び、家畜や動物がいて、

村の日常や、はたまた歴史的な事件などが描かれているという、

 

とても斬新で興味深いデザインです。

 

産業革命後のフランスは、機械化と都市化が進み、

人々の憧れは、田園でのゆったりした生活だったようです。

 

そんな人々の「こうありたい」がテキスタイルとなり、

クッションやベッドカバー、お洋服にまで使われたのでした。

 

マリーアントワネットが着ていたワードローブの断片生地も

展示されていて、

 

高貴な方の日常生活が、垣間見られるかのようでした。

 

いつの時代になっても、自然に近い環境で、

一息つける時間を誰もが願っているのですね。

 

会場のBGMは、モーツァルトの室内楽で、

優雅でクラシカルなイメージにぴったりでしたが、

 

様々な生地のモチーフを見ていて、

私はもっと、外の風を感じるような

音楽を思い描きながら歩いていました。

 

トワル・ド・ジュイで有名なモチーフは、

銅板プリントのコットンで、一色だけのモノトーンですが、

 

不思議と緑だったり、空色だったりが見えてくるような、

動きを感じられるテキスタイルでした。

 

芸術であり、実用であり、そういうのって好きなのです。

 

こんな生地でカーテンもいいな、クッションもいいな、

トートバッグもいいな、と夢が広がります。

(高価なので夢だけですが。^^)

 

優雅でゆったりした時間に、外の蒸し暑さを忘れるオフのひと時でした。