バンドゥーラの弾き語り

ナターシャ・グジーさん(画像はお借りしています。)
ナターシャ・グジーさん(画像はお借りしています。)

先日、ウクライナのバンドゥーラ奏者、ナターシャ・グジーさんの

弾き語りコンサートを東京文化会館へ聴きに行きました。

 

以前、Youtubeで彼女が弾き語りをする『いつも何度でも』を聴いて、

とても素敵な民族楽器だなと思い、また美しいお声なので、

いつか生で聴いてみたいと思っていました。

 

バンドゥーラはウクライナで15世紀ぐらいから弾かれている、

ハープ族の楽器で、チェンバロのような音がしていました。

 

楽器は膝に置いて弾くのですが、8キロもあると聞いて驚きました。

ナターシャさんはとても細い方なのです。

 

私の小型ハープは、5キロいかないくらいですから、

8キロは相当重いと想像します。

 

この楽器を弾くようになって、とても力持ちになりました、と

おっしゃっていました。(同感です。)

 

この方の働きはもう一つあって、

チェルノブイリ原発で被爆していることから、

原発問題を語り継いでいます。

 

30年前のことでしたが、ナターシャさんは当時6歳で、

ご家族とチェルノブイリ原発からわずか3.5キロ離れた所に住んでいたそうです。

 

政府からの情報は伏せられていて、そのような大きな事故が起きているとは

誰も考えずに、事故の翌日も普通に出歩いて生活していたそうです。

 

避難勧告が出たのはさらにその翌日で、「3日間だけ」と言われて、

ほとんど何も持たずに家を離れたそうです。

でも、もう二度とそこに帰ることはなかったのです。

 

日本でも同じことが起きました。

科学の進歩は、このように危険と裏腹にあることを思います。

 

故郷を失い、親しい人を失うという悲しい経験をなさり、

その痛みはどれほど大きいものであるかを察しますが、

 

使命をもって活動しているナターシャさんは、とても凛としていました。

そして歌声も言葉も、心を打つものがありました。

 

バンドゥーラはとてもナターシャさんの声に合っていました。

日本語の歌もいくつかありましたが、

民族楽器というのは、やはりそのお国の音楽がぴったりのようです。

 

初めて聴いたウクライナの音楽は、少しヨーロッパ的で、

異国情緒がたっぷり、そしてどことなく哀愁を帯びていました。

 

日本ではなかなか現物を目にすることはないでしょうけれど、

このバンドゥーラ、ちょっと弾いてみたいな、と思いました。

 

私はこういう、いろいろな楽器の弾き語りが好きです。

今回もとても勉強になりました。

そして、考えさせられる内容でありました。