
先週の金曜日の午前中、ある厳かな場面でハープを弾く機会がありました。
なんだか音がおかしいのです。
その日は雪でも降りそうな、でも小雨の日でした。
寒いからかしら、と中断してもう一度調弦して、再度弾き続けましたが、またすぐに。
こんなことって今までなかったのに。
頭の中は???だらけでしたが、
仕方なくそのまま弾いて、一応その場は終えました。

片付けてすぐ家に帰り、「うちの子大丈夫かしら?」と心配になってよくチェックしました。
なんと、一部の部品が壊れておりました。
アイリッシュハープは半音階を作るために、このようなレバーを使うのですが、弦に当たる部分に亀裂が入っていたのです。
ほんの少しのことなのですが、それだけでも全体に大きく影響してしまうのでした。繊細なのです。
そして、いつ壊れたのかと考えてみますと、
直前に指慣らしで弾いた時は大丈夫でした。
それから実際に弾くまでに、30分ぐらいあったので、
その間にメリメリと・・・ということになります。
よりによって、そんなぁ、です。
今まで、そうですね、何百回と本番で演奏した中で、2、3回何らかのトラブルに遭ったことはあります。
演奏中に弦が切れたこともあります。
でも、運良くその弦は弾かない曲だったり、
不幸中の幸いばかりだったのですが、
その日のように、最初から故障というのはとても珍しいことです。
いろんなことがあるものだなぁと思います。
楽器も人間と同じで、いい時もあれば悪い時もあるのです。
今回は部品の老朽化ということになります。
そう考えると仕方のないことでした。
メーカーさんに問い合わせたところ、手に入れるには少し時間がかかるよう。
しばらくこのハープ(ブリタニーといいます。)には休暇に入ってもらうことにしました。
来月小型ハープでのコンサートをやる予定ですが、
もう一つのイブという名前のハープを使います。
これは逆に、アイリッシュ系ではとても流通しているハープです。
うちでは最近ちょっと出番のないハープでした。
待ってましたと、リリーフピッチャーのように頼もしく見えます。
イブに興味ある方、これからやってみたいと思う方にも
是非来ていただけたらと思います。
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