エンヤとケルトの世界

 

アイルランドの歌姫、エンヤが7年ぶりに来日していました。

 

たくさんCMに起用されていますから、どこかで聴いたことがある、という方は多いと思います。

 

耳を傾けなくても、自然に耳に心地良く入って来る不思議さがあります。

 

それ故に、一体どんな歌だったか、メロディーの輪郭が掴みにくく、全体像が見えにくいのですが、それがエンヤらしさでもあります。

 

 

霧がかった中から一筋の光・・・そんな印象を持っていますが、

もう少し楽曲の解釈をしたくなったので、                           

ベストアルバムを買いました。

 

映画音楽(ロード・オブ・ザ・リングなど)にも使われていて、

ケルティックな風景にぴったりな音楽です。

 

私は2年半前に渡愛した時に、エンヤの実のお姉様のモイヤさんの元で、

歌の指導を受けて参りました。

 

エンヤもソロでデビューする前は、モイヤさん含む兄弟・親戚で結成された

クラナドというグループにいました。

 

ヨーロッパ圏では大変人気のグループでしたので、

今もエンヤだけでなく、モイヤも同様に超有名であります。

 

そのお二人の故郷でしばし過ごし、彼女らが卒業した小学校の学芸会を

見学させていただいたり、

 

彼女らのお父様が経営するパブのコンサートにも

参加させていただくという、とても光栄な機会がありました。

 

その町が生んだ二人の歌姫は、それぞれにタイプは違いますが、

特色がありました。

 

音楽のベースは、二人とももちろんケルト音楽なのですが、

エンヤはコンテンポラリーな、世界市場へ向けての大規模な構想の中に入り、

モイヤは故郷に残って、古くからのトラディショナルの歌を歌い続ける、

 

そのような別々の路線上を歩んでいらっしゃいます。

 

でも、イースターなどは、二人揃ってご近所の教会のクワイアで

仲良く歌っている、そんな風景も見られます。

 

それぞれに認め合い、成功しているビッグな姉妹なのであります。

 

前置きが長くなりましたが、エンヤのCDは、なるほど、壮大さがあります。

ものすごくスタジオワークの芸術性が高いです。

 

音の重ね方が半端ではないのです。

制作費が相当かかりそうな、規模の大きさです。

 

ですので、ライブでの再現は当のご本人でもちょっと難しいです。

(TV出演もあったようですが、仮に口パクだったとしても仕方ないです。)

 

エンヤの場合は、CDが完成品なのです。

それはそれは綿密に、作り上げているのがわかります。

一枚作ったら、3年ぐらい休みたくなるでしょう。(笑)

 

透明感ある歌声は、石でできた教会の中で聴いている、中世の讃美歌のようです。

そんな世界を確立して、作り続けているのは素晴らしいと思います。

 

そして、ちょっと耳にするだけで、すぐそれがエンヤであることがわかる、

これはオリジナリティーがあるからこそ、なのですね。

 

誰にも真似できない、だからこそ長く活躍なさっているのでしょう。

そういう風にありたいものです。

 

雲の上で響いているようなエンヤの曲を聴きながら、

来年へと思いを馳せておりました。