ストーリーテリングという世界

昨日の9月3日、ストーリーテラーであり、ハープ奏者のクレア・ヒューイットさんが、スコットランドから来日しての公演があり、六本木まで行ってまいりました。

 

梅雨のような一日で、六本木駅に降りた時も、結構雨が降っており、スマホのグーグルマップを片手に会場へ向かいました。(迷わないでよかった!)

 

15分前に到着しましたが、もうほとんど満席、それでもなんとか後ろの方の席に座ることができました。

 

お洒落なスペース、そして、オードブルや飲み物まで付いて、素敵なおもてなしの公演です。

 

私にとって、ストーリーテリングというのは初めてです。

 

実は先月アメリカで参加したハープフェスティバルの中にも、

『ストーリーテリングとハープ』という講座があったのですが、

他のお目当てのワークショップと重なってしまったので諦めました。

 

帰ってから、一体ストーリーテリングとハープって、どんな感じなのだろう。

受けておけばよかったな、という思いがありました。


そこへ来て、ハープの菊地恵子さんより、メーリングリストをとおして

お知らせをいただいたのでした。

 

「スコットランドのハイランドバースシャーで語り継がれた古代の言い伝え、

無形文化遺産を心躍るパフォーマンスで・・・・」

とあるではありませんか。

 

観に行くという受け身ではなく、参加する、という気持ちで出かけたのでした。


公演終了後に挨拶するクレア・ヒューイットさん
公演終了後に挨拶するクレア・ヒューイットさん

スコットランドの言葉(ゲール語ですが、アイルランドのゲール語とはまた少し違います)で故郷を思うリズミカルな伝承歌から始まり、次第に語りの世界に入ります。

 

通訳なしの全部英語での公演ですが、クレアさんはきれいな発音で、非常にわかりやすい話し方だったように思います。

 

マイクもなしですが、声がよく通りますし、会場を一つにするところなどは、本場のストーリーテラーであることを感じさせます。

 

時空を超えた不思議さがありました。

 

 

 

それは、演劇ともまた違う、また話術というのでもなく、

恐らく歌うことに近いのではないかと思います。

 

話すこと、歌うことに差がない、という感じがしました。

しゃべるように歌う、歌うように話す、そう表現したらよいでしょうか。


二部では、菊地恵子さんによるスコティッシュハープ演奏がありました。

その中でも、The Water is Wideを菊地さんの伴奏でクレアさんが歌う

場面がありましたが、これぞ本物、と思わせるものがありました。

 

シャンノース(アイルランドのゲール語の唱法)にも近いです。

自然体でいて、それでいて深みがあり、染み入るものがあるのでした。

 

The story is told

eye to eye

mind to mind

heart to heart

 

これがストリーテリングの極意だそうです。

開始前に、実際にスコットランドでストーリーテリングのワークショップを受けられた、

主催者の伊藤ハナヨさんがご説明くださいました。

 

一方通行ではなく、互いの間で交差があるのです。

そうでないと伝わらない、心に残らないものなのでしょう。

 

実際に、精神障害をお持ちの方へのセラピーとしても

用いられているのだそうです。

 

そして今日聞いたお話は、

やっぱりスコットランドらしい!と思いましたのは、

 

一時ネッシー(ネス湖に出るモンスター)が有名になりましたが、

今日のお話にもたくさんモンスターが出てまいりました!

 

動物も言葉を話すし、不思議な人たちも出てきますし(笑)

子供が聞いても興味津々なことでしょう。

 

話すことって、簡単なようで難しいもののように思います。

伝わらないと意味がないのですものね。

 

私もコンサートでMCをしておりますが、

それも大切なコンサートの一部と考えています。

 

なんらかの形で、今日の公演が自らの弾き語りに生かされたら、と思います。

今日はとてもお勉強になりました。


開演前に寄った、表参道の自然食レストラン「Brown Rice」は、イギリスのハーブショップ、ニールズヤード直営店です。
開演前に寄った、表参道の自然食レストラン「Brown Rice」は、イギリスのハーブショップ、ニールズヤード直営店です。
ヘルシーな玄米食をいただいて、気持ちもゆったり、公演を楽しんだ夜でした。
ヘルシーな玄米食をいただいて、気持ちもゆったり、公演を楽しんだ夜でした。