
今回は、本当にワールドクラスのミュージシャンが一同に会した集いだったのですが、
Kim以外にもとてもインスパイアされた方々がいて、CDやDVDを購入しました。
一番最初に受けたケルト奏法のグローニャ・ハンブリー(一番下のCD)、
ラテンハープでジャズを熱く演奏するエドマー・カスタネーダ(左)、
そして、エレクトリックハーピストのデボラ・ハンセン=コナント(右上)でした。
デボラについては、あまりよく知らなかったのですが、本当にハープのイメージが変わるくらい、独創的で、
アメリカの要素(ミュージカル的なもの、ジャズのノリなど)が満載で、
ショーとしても素晴らしいものがありました。
ハープでここまでいろいろできる、というものを見せてもらい、元気が出るようなステージでした。

デボラは日本では一般的に、ほとんど知られていませんが、アメリカでは、
かなり若い時から活躍していた人で、グラミー賞にもノミネートされたことがあります。
もとはグランドハープを弾いていたのではないかと思います。
それが今では、エレキハープを担いで歌い、エフェクターを使って様々な音色を作っています。
もう60代らしいのですが、カッコイイ、の一言です。(実際とてもお若い感じです。)
そして、また私は聞いてしまいました。
「日本には来ないのですか?」と。
彼女は、すごく行きたい、ということでした。
長旅も大丈夫、だそうです。
時間が取れなくて、デボラのワークショップを取れなかったのが、とても残念でした。


すべて終わって、最終日の夕方、こちらで親しくなったカナダ人女性二人と夕食を済ませ、
少し話しながら歩きました。
ホテルには、こんなプールもありました。参加者には水着持参が勧められていましたが、
誰も泳いでいる人はいませんでした。
そんな暇はまるでなかったのです。
そして、缶詰状態で気づきませんでしたが、外は夏らしい暑さでした。
私の時差ボケがとうとう治らなかったのは、太陽に当たらずに過ごしたことと、
気温差に他ならないのでした。
ホテル内での生活って、結構過酷なのですね。
食べ物のことから始まって、今回はなかなかハードな条件でした。
でも本当に価値あるワークショップが多く、
アメリカに住んでいたら、来年も行きたいところです。
(できれば車にハープを積んで!)
そのようなわけで、日本時間のまま過ごした私は、
日本に帰ったらすぐ順応できました。
そして、さらに暑い日々を過ごしましたが、それも歓迎、
エアコン無しでも大丈夫でした。
(というか、もうエアコン嫌いになってしまったくらいです。)
見聞きしたたくさんのことを、ゆっくりと思い出しながら、
これをどのように今後へ生かしていこうかと、今も考えております。
ハープをとおして、よその国の方々とお友達になれたこと、
今も情報交換できることは、幸いです。
ヨーロッパとはまた違う、新しいものに触れたような、
そんな旅でした。
そしてアメリカは広い!本当に。
これを痛感いたしました。
長くなりましたが、以上がアメリカ遠征レポートでした。
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EMI (木曜日, 20 8月 2015 02:05)
素敵な旅のレポートをありがとうございます!まるで自分が体験したかのようなワクワクした気持ちで読ませて頂きました。いつもハープを愛する気持ちのまま海外など遠方にも臆せず飛び出していかれるパワフルさに感服と憧れの気持ちでおります。KIKIさんのブログを読んで、自分も純粋にアイリッシュハープが大好きなんだなぁと初心を思い出すことが出来ました。これからもご活躍をお祈りしております!
KIKI (木曜日, 20 8月 2015 13:58)
EMIさん、アメリカレポをお読みくださり、コメントをありがとうございます。
旅は予想外のことの連続ですね。その時は慌てますが、帰ってみるとやっぱりまた行きたい、と思うから不思議です。今回はハープという楽器の可能性が、まだまだたくさんあることを知る機会でした。奥が深いですね。楽しく弾いてまいりましょう!
K.SAKAI (土曜日, 29 8月 2015 21:45)
こんにちは。何も知らないわたしにも楽しさが伝わってきます。デボラさんが来日されたらいいですね。男性もおられるようですが演奏者でしょうか。6月に、生誕150年のイェイツの朗読と劇「Everlasting Voices」をシアターXで見ました。今度は、アイリッシュハープとのコラボで聞きたいな。
KIKI (土曜日, 29 8月 2015 22:52)
そうなんです。アメリカでは男性のハープ弾きもいて、ご夫婦で参加している方もいました。実際昔のアイルランドなどでは、ハープは男性が弾く楽器でした。(女性には重すぎまして・・・。)
イエーツの講座も終わったのですね。朗読とハープ、いいですね、私も聴いてみたいです。