思い出に残りますように

 

先日は、定期的に呼んでいただいている施設

にて、クリスマスコンサートをして参りました。

 

こちらは結構長くなりますので、皆さんとは

お顔馴染みです。

 

唯一、本名で演奏しているところです。

というか、その頃の名刺には本名を先に、

そして括弧書きで(KIKI)と書いておりました。

 

ですので、私のことは本名でご紹介くださり、

ここには写っていないのですが、ボードを

手作りしてくださっていて、


 

 

「アイリッシュハープ演奏 ◯◯先生」と、

恐縮なことに『先生』まで付けて書いてくださっているのです。


今からKIKIに訂正すると、多大なるご迷惑をかけるので、

ずっとそのままにしているのですが・・・

 

あまり先生らしくなくて、申し訳ない限りです。

襟を正し、慎んで演奏させていただくことにしています。


その日はメドレーにして、讃美歌をいくつか演奏させていただきました。

讃美歌もクリスマスキャロルという分類になりますが、

 

キャロルとは少し違った、世俗的ではないものとして、皆さんもお受けくださり、

しんみりと聞いてくださいます。

 

クリスマスコンサートでは、「楽しい」と「しんみり」が入り交じるよう

プログラムを組むことにしています。

 

そして、今年の最後は、「きよしこの夜」を一緒に歌っていただいて、

閉じることにしました。

 

終わってから、お二人の方が、子供の頃教会へ行っていたとおっしゃいました。

その時のことを思い出しました、と。

 

お一人の方は、たった今のことを忘れてしまう認知症の方でした。

でも、メロディーが遠い記憶を呼び戻してくれるのですね。

すごいことだと思いました。

 

きっと楽しかった思い出があったのでしょう。

その方のお顔がぱっと明るくなりました。

 

もう一人の方は、その教会へはお友達に誘われて行っていたので、

今日はその人のことを何十年ぶりかで思い出していました、と

涙ぐんでおられました。

 

そして私が片付けている間も、ずっとその場所から去らずに、

思い出に浸っておられました。

 

眼差しは遠い遠い、過去へと思いを馳せていることが

伺えました。

 

こういう時間を提供できた時、本当にこの仕事をさせていただいていることを

嬉しく、感謝に思います。

 

イベントとしてのクリスマスのほんの一コマを

こうした「しんみり」にできることが、自分の役目であることを思うのでした。

 

24日のイヴのコンサートで、今年は最後になります。

その後に、私も、しんみりと今年を振り返ろうと思っています。