秋の曲に想うこと

今日もそうですが、昨日の土曜日も秋晴れのすがすがしい一日でした。

 

船橋市にあります、とある高齢者住宅を経営する会社の

30周年記念式典にて、ハープコンサートをしました。

(30周年、おめでとうございます!)

 

こちらには、高根台つどいの家とどんぐりカフェがありまして、

もう4、5回になるでしょうか。

何かのイベントのたびに、お呼びくださっていて、大変光栄です。

 

 

 

今日は電車で、ハープと音響のアンプを持って行ってまいりました。

(アンプはやっぱりちょっと重かったので、運搬方法が今後の課題でしょうか。)

 

電車に乗ると、フナッシーという、船橋市のゆるキャラの

お人形を持っている人がいて、ご当地入りしたことを

認識しました。^^)

 

こちらは高齢化が進んでいる街だそうですが、

駅にも全てエレベーターが付いていて、本当に大助かりです!

 

式典の後で、お茶とケーキを皆さんがいただいている時に、

コンサートをしました。

 

秋らしい曲として選びましたのは、「庭の千草」です。

歌詞に菊の花が出て来るので、やっぱり秋でしょうか。

原題も"The Last Rose of Summer"(夏の名残のバラ)ですし。

 

All her lovely companions are faded and gone.

一緒に咲いていた他のバラはもう散って、なくなってしまった。

 

日本語の歌詞としては、「庭の千草も虫の音も、ひとり寂しくなりにけり。」

となっています。

 

ひとつの季節が終わり、華やかな時も過ぎ去っていく・・・

「ああ、哀れ哀れ」と続きます。

侘び寂びの世界観、出せるように歌いたいと、今も勉強中です。

 

それともう一つ秋の曲は、「赤とんぼ」です。

日本人の心と言われていますが、本当に郷愁の思いに満ちます。

 

短いセンテンスの中で、情景を表すことって、

なんて難しいのでしょう・・・まだまだだなぁと思います。

 

それにしましても、トラディショナルな歌や曲は、

演奏者にとっても、聴く方にとっても、飽きないのが特徴です。

 

実は「赤とんぼ」を弾き語りしたのは、今回が初めてでした。

うさぎ追いしの「故郷」もそうですが、私は東京の生まれ育ち、

しかも三代続く江戸っ子で、

 

郷里に対する思慕というものを持たずに、

今の今まで来てしまいました。

 

現在住んでいる所は、千葉県ですが、電車に乗って40〜50分で都内に入りますし、

気持ち的には未だに都民感覚なのです。

(だからオリンピック開催は素直に嬉しいです!)

 

でも、先日アイルランドの遥か遠く、田園風景広がるカントリーサイドに

行きまして、現地の方たちが思い抱く、郷愁の音楽に触れて、

 

ふるさとというのは、それぞれの出身地というよりは、

心がある場所、帰る場所、落ち着く場所、のように思い、

 

これまでレパートリーに入れていなかった「赤とんぼ」や「故郷」も

本当に世代を超えて、人の心にフィットしていることを再確認したのでした。

 

それだけにとても深いものがあって、

研究の余地が、まだまだたくさんあると思っています。

 

帰りに駅まで送ってくださったお若い施設長さんが、

前にこちらで私が演奏した時に、何かとても慰められたご経験があったと

話してくださいました。

 

音楽の力の成せる業であることを思いますが、

これからも心に残るメッセージをお届けしていきたいと思い、

とても励まされました。

 

爽やかな秋の一日に思う、一歩一歩の大切さでした。

 

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