ハープを愛された、そのお方は

 

先日、とある有料老人ホームへ伺いました。

 

そちらのご担当の方が、真っ先に私に、

「先日、グランドハープを所有していた入居者の方が

亡くなられて・・・」というお話をされました。

 

その方は、Oさんというご高齢の男性でした。

グランドハープを自室にお持ちだったということで、

ご趣味なのか、プロの方だったのかはわかりませんが、

 

そのご年代からいって、日本ではとても草分け的な

ハープ弾きでいらしたことは間違いないです。

 

 

そのグランドハープは、引き取る遺族の方がいらっしゃらなくて、

業者にお譲りしたそうです。

 

「もう少し早くKIKIさんが来てくださったら、差し上げましたのに。」

という大変ありがたいお言葉。

(いえいえ、そんな高価なもの、めっそうもありません・・・。)

 

そして、その方がたくさんハープのCDを持っていらしたということで、

それを全て私にくださいました。

ほとんどグランドハープのCDでしたので、私が持っていないものばかりです。

 

中にはアルパ(南米のハープ)もありましたが、

アイリッシュハープはありませんでした。

 

CDの中に新聞の切り抜きなどが入っていたり、

一枚一枚、とても吟味して買われたものであるようでした。

 

きっとお一人で、CDを聴いて、また時折ハープを弾いて

過ごしていらしたのでしょう。

 

もう少し早く、そちらに伺っていたら、その方に会えたことでしょう。

そして、きっといろいろお話ができたでしょう。

 

そういう意味では、もっと早くに伺っていればよかったと思います。

とても残念でした。

 

でも、CDは倉庫に眠っていましたので、

受け取り手ができたことを喜んでくださり、

ずっしりと袋いっぱいのCDをお渡しくださいました。

 

いただいたのは30枚ぐらい、これから一年はゆっくり楽しめそうです。

そして、今後の自分の音楽の糧としていきたいです。

感謝申し上げます。

 

前回も男性のハープ奏者のご紹介をいたしましたが、

この方はどんな方だったのだろう、と思います。

 

きっと豊かな音楽の人生を過ごされたのではないかと思います。

そして穏やかな心で日々を送っていらしたのではないでしょうか。

 

今日は早速、いただいた中から、ドビュッシーなどのフランスものを

聴いて、休もうと思います。