St. Patrick's Dayにちなんで

先日の3月17日は、アイルランドの祝日である、

St. Patrick's Dayというお祭りの日で、

各地でいろいろな催しが行われたようでした。

 

日本では、緑色を着た人たちのパレード、といった

印象でしょうか。まだそんなにメジャーではないようです。

 

 

St. Patrickという人は、AD385年にイギリスのウェールズで

生まれ、後にカトリックの聖人となった人です。

 

その人が、アイルランドにキリスト教を伝えるという

偉業を遂げたので、St. Patrickの命日を記念の日と

しています。

 

その日にちなんで、20日の春分の日に、アイルランドの

ハープの歴史なるものの講義を聞く機会があったので、

都内へ出かけました。

 

 

もういろいろ知ってるもん、とこれまではこういった勉強会には

行きませんでしたが、きっと未知なこともあるに違いない、と

出かけてみました。

 

ここのところ、花粉症で体調を崩してしまって、

家に居ることが多かったので、外出も新鮮です。

都内は桜が5分咲きでした。

 

会場となった青山ハープは、日本で唯一の大手ハープメーカーです。

以前は、こちらのハープを所有していたので、

弦が切れた時など、お世話になりました。

 

でももう手放してしまったので、何年も伺ってなく、

迷いました・・・(北参道駅から徒歩3分、なのですが。)

 

講義は、いろいろな遺跡に描かれているハープの写真から、

使用年代を推測したり、アイルランドで活躍した人物について

掘り下げてのお話でした。。

 

一体いつ頃から弾かれていたか、となりますと、断定はできないそうで、

AD500年代に、聖コロンバという修道士が、賛美歌を伝えるための

伴奏で使われたのが、最初ではないかということです。

 

その頃に使われたであろうハープも映像で見ましたが、

弦は5本しかなくて、一体どんな音楽が奏でられたのだろうと思うと、興味深いです。

当時は音楽よりも、歌詞が重要だったのだと思います。

 

アイリッシュハープは、悲しいことに18世紀には一度衰退してしまった楽器です。

ハープ音楽を愛好していた王様や貴族が戦争で亡くなり、

それで生計を立てていた楽士(バードといいます)が職を失ったのでした。

 

おまけに、アイルランドの音楽は、人の口伝えによる民謡(伝承曲)で、

イタリアやドイツのクラシック曲のように楽譜が残されていないため、

何も残っていなかったのです。

 

それではいけないと、19世紀になってから伝承曲を採譜する方が出て、

そのお陰で今に伝わっているのでした。

 

 

 

講義の後、ショールームを少し覗いて、

こちらのメーカーの小さなハープを弾かせていただきました。

いろんな色があって、いいですね。

 

ハープというのは、本当にメーカーによって音色が違います。

木の素材や造りで独自の音を持っているのです。

ですので、いろんなハープを弾くことは楽しみの一つです。

 

ハープの歴史を見ると、最初はとても小さかったのですが、

音楽が複雑になるにつれ、どんどん大きくなったようです。

 

弦の数が増えるほど、枠は大きくなります。

やはり王様に使える人は、大きなハープを持っていたのでしょう。

でも、使用人が運んでくれるので、問題ないですね。

 

 

ちなみに、St. Patrickという人は、イギリス人だそうですが、

海賊に捕まって、意図としないアイルランドに連れて行かれたそうです。

 

自由の身となってイギリスに帰国した後、神学を勉強し、

今度は自分の意思でアイルランドに渡って、

キリスト教伝道をしたそうです。

 

イギリスとアイルランドの間の歴史というのは、大変複雑ですので、

この二つの国の架け橋をした、貴重な存在でもあるのでしょう。

 

このことはSt. Patrickにとって、

願った通りの人生ではなかったかも知れませんが、

願った以上の人生だったのではないかと思いました。

 

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