サウンド・エディット(音の編集)

昨日、ようやくCDプレス会社に、全てのデータを引き渡したところです。

これから音源の検証や、デザインの校正などに入るところです。

 

それらの結果が揃うと、もう一気に工場プレスに入りますので、

今しばらくの間、待ち時間を過ごすことになりました。

 

今日は、隠れた役目、サウンド・エディットのことを書きたいと思います。

3人チームの中の「Mastering Engineer」の役割です。

 

録音が終わった段階では、まだ全行程の半分程度で、

残り半分が、この作業となります。

いや長かったです、やっぱり。

 

今回、マスタリングは Kenji Yamada (夫)が担当してくれました。

 

彼の本業ではありませんが、過去にベーシストとして参加していたグループで、

デモテープ(テープの時代ですが)を作ったことがある、などから

このような運びとなりました。

 

そうでなければこのCD制作の話もなかった、と言っても過言ではありません。

 

この作業、デジタル録音した後、今はすべてパソコンでの仕上げとなります。

ですので、ものすごい大きな設備のある、○○レコーディングスタジオ、でなくても

マスタリングが可能な時代であります。

 

可能ではあるのですが、はやり個人でできることは制限がありまして、

例えば、他の弦にほんのちょっと触れてしまったハープの音などの

「雑音」を消すことはできません。

 

市場での音響技術というのは、不可能なことがないくらいすごいのですが、

まぁ、そこは若干手作り感があるということで、追究しません。

トータルで聴いていただければ幸いです。

 

その他、マスタリングにはどんな作業があるかといいますと、

まず、一般に市販のCDは、

ライブ録音以外では、すべて音響処理がかけられています。

 

音量調節、バランス、響きのミックス、フェードアウト・・・

元の音は「素顔」、マスタリングで「人前に出るためにお化粧」した状態になります。

 

つまり、それがなかったら、世に出すことはできません。

録音して繋げて終わり、では商品にならないのです。

私自身も、それがやっと今になって、わかったことなのでした。

 

そしてCDは、全部の曲で一つの作品なので、それから全体を作っていきます。

 

一曲一曲が仕上がっても、通しで聴いてみるとイメージが違ったり、

流れを変えてしまっている音響効果が入っていては、だめだからです。

 

アーティストと作品の良さを最大限に引き出す役目、

それがマスタリング技術です。

これは、レコード芸術の範疇であると思います。

 

そして、何十回も、何百回も「聴く」という作業。

この時間がとてつもなく長い作業だったことを知りました。

 

出来上がったものは、CDーRにデータを入れて、プレス会社に提出し、

そのまま工場生産されます。

今の時代だから、こんな私でもCDが作れるんだなぁと思いました。

 

そして、CDってこうやって作るのね、と今頃わかったのでした。

いくつになっても、知らないことってたくさんあるんですね。

だから人生って楽しい!

 

夏休みを返上してのマスタリング、ご苦労さまでした。

 

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