1年ぶりの訪問コンサート

 

まずまずのお天気の日曜の午後、松戸市にあります

有料老人ホームに、約1年ぶりのコンサートに

伺いました。

 

こちらはご入居の方が多いのです。

今日お集りいただいたのは、100名を超えていた

ようでした。

 

2階の食堂が会場でしたが、3階まであるので、

どうしても全部の方は来られなかったようです。

 

早くからお集りになって、調弦から聴いて

いただいた方もたくさん・・・。

去年お伺いしたので、覚えてくださっていたようです。

楽しみにしていらしたと聞いて、嬉しく思います。

 

今回はさすがに広いので、歌用にヘッドマイクを使わせていただきました。

お耳の遠い方もいらっしゃるので、こういった場所では音響が必要になります。

 

私の小さな音響セット(ローランド)、役に立っています。

マイクを使うと、途中でお水を飲んだりしないで済むので、助かるのです。

 

今日は、久しぶりに歌った『蘇州夜曲』が、とても喜ばれました。

さすがに古いので、私は元歌を知らないのですが、

これをご存知の方には、たまらないようですね。

 

施設長様のお話しによりますと、「あの曲で泣いている方がいました」とのこと。

美しい蘇州(中国)の景色、映画にもなったようですから、

きっと何か思い出がおありなのですね。

 

こちらの階には重度の方や、認知症の方も多かったそうですが、

皆さんとてもじっくりと、静かに聴いて楽しんでくださいました。

 

普段あまり表情が見られないような方も、リズムを取っていたりして、

職員の皆さんの方がびっくりなさった、というお話も聞きました。

 

ハープの優しい音、音楽から得られる喜び、そんなことを

お分けできたように思うと、今日も伺えてよかった、と思います。

 

こちらのホーム、実は昨年、とても素晴らしいテナーの声で

演奏に合わせて歌ってくださった、Sさんという方がいらっしゃるのでした。

 

今日はお声がしないので、演奏しながら、少しそのことが気がかりでした。

 

ところが、最後の曲が終わって、拍手をいただいた時、

 

「ブラボー! アンコール、シルブプレ!」

 

という、よく通る声がしました。

なんだ、Sさん、いらしたのですね。よかった^^

 

たまたまその日余分に持っていた楽譜が、「The Water is Wide」でしたので、

その曲をアンコールとさせていただきました。

 

終わってからSさんに声をかけさせていただきました。

Sさんは、全盲でいらっしゃるようです。

 

「今日は歌われなかったのですか?」

と聞きましたら、

 

「今日は心の中で歌わせていただきました。」

とおっしゃっていました。

 

目がお見えにならないって、不安ではないかしら、と思うのですが、

そんなことも全く感じさせない、明るくて前向きなSさんでした。

 

こちらが元気をいただいた思いです。

 

お一人お一人の感想を聞くことはできないですが、

長い時間、動くことなく、最後までじっと聴いてくださったというだけで、

この時間と空間を楽しんでいただけた感触がありました。

 

皆様、最後までお聴きくださって、ありがとうございました。

 

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