フィンランディア

シベリウスの「フィンランディア」という曲をご存知でしょうか。

正確には、交響詩「フィンランディア」の中のわずかな一曲で、

「フィンランディア賛歌」と言うようです。

 

歌詞は愛国心たっぷりで、フィンランドの第二の国歌とも言われています。

 

でも、曲調は勇ましい感じではなく、静かな、安らぎを呼ぶような曲です。

「安かれ、わが心よ」という賛美歌の歌詞が、後付けになっています。

 

最近、大変美しくハープ用に編曲された楽譜を手に入れたので、

22弦の小さなハープで、この「フィンランディア」を練習しています。

 

弾くごとに何とも感動してしまい、

この小さいハープを使う時のテーマ曲にしようかと考えています。

 

何台もハープがありますと、それぞれのキャラクターに合った曲が生まれます。

この曲はこのハープじゃなきゃ、という曲が出て来るのです。

 

私の場合、小さいハープは、メッセージ性のある歌の時に使っています。

それは、ハープを膝の上で抱えていることで、楽器との一体感があるので、

深い意味を持つ内容を語りやすいのですね。

 

そういった語りの曲を続けた後、最後に「フィンランディア」で締めたいと思いました。

 

11月のコンサートでは、テーマを3つ用意してあるのですが、

その中の一つに、『さすらいの吟遊詩人』と題するものを入れてあります。

 

これこそが自分自身の真骨頂と思っています。

現代の吟遊詩人でありたいという初心に、いつも戻るようにしたいです。

 

ポップスの中にも、深いメッセージ性のある曲をたまに見つけます。

そういった身近な曲を取り上げて、改めて生で聴いていただくと、

 

「そういう歌の内容だったんですね・・・」

と、関心されることがあります。

そんな時、心に響いてくれたことがわかって、嬉しく思います。

 

震災後、何か安らげるものを、希望あるものを、というリクエストをよくいただきます。

今年は誰もがそう感じ、必要に思っていることでしょう。

 

ヨーロッパでminstrel(またはbard)と呼ばれる、ハープ弾きの吟遊詩人が活躍した

13世紀〜15世紀は、印刷技術がない時代、ニュースが届かない時代でした。

 

今や全てが備わっている時代です。

でも足りないものは、もしかすると昔以上かも知れません。

 

今回発掘した「フィンランディア」は、何よりも私自身に、安らぎを与えてくれました。

北欧の遠い国の曲ですが、一つの空をとおして、どこかで繋がっているように思いました。

 

時代を超えても色褪せないものこそ、本物であるのでしょう。

「フィンランディア」は、弾き続けていきたい曲の一つとなりました。

 

 

コメント: 0 (ディスカッションは終了しました。)
    まだコメントはありません。