ヨーロッパの古い音楽とクリスマスキャロル

 

アドベントの第2週目に入ったこの日曜日は、夕刻より教会で、

音楽によるクリスマスの会がありました。

 

今回は、リコーダーとハープのデュオで、『ヨーロッパの古い音楽とクリスマスキャロル』

と題する、約30分間のコンサートをいたしました。

 

リコーダーもハープも、木でできた、大変素朴で、古代からある楽器ですので、

非常に相性が良いのです。

そして静かな教会の礼拝堂で、中世のヨーロッパから伝わる音楽を響かせる、

というのは、とても厳かで、演奏者にとっても至福のひとときです。

 

昨夜のプログラムはこんな感じでした。

 

①「起きよ、羊飼い」/16世紀のフランスのクリスマスキャロル

② シチリアーノ/16世紀のイタリアの伝承曲

③ The Butterfly14世紀?のアイルランドの伝承曲

④ グリーンスリーブス変奏曲 (みつかい歌いて)16世紀のイギリスの音楽劇より

⑤ 神の御子はこよいしも/18世紀のイギリスのクリスマスキャロル

⑥ 羊らは安らかに草を食む/18世紀のドイツ、バッハのカンタータより

「来なさい、羊飼いたちよ、キリストは生まれた」/19世紀のボヘミアのクリスマスキャロル

 

今回のプログラムで、作曲者がわかっているのは、⑥のバッハだけで、あとは全部作者不詳の

伝承曲ばかりです。

 

伝承曲というのは、途中まで口伝えで受け継がれて、近代にどなたかが編纂して、

現在は楽譜として存在している状態を言います。

親から子へ、子から孫へ、というバトンタッチ・・・歴史を感じます。

 

伝言ゲームなどをしたら、10人もしないうちに、内容が全く違ってしまうことが

ありますが、これらの音楽は、その当時のニュアンスも含めて、何百年も

受け継がれているのですから、なんだかすごいですね。

音楽というのは、自然と心と体に染み込んでいくものなのでしょう。

 

今回は、解説のMCをフルに入れました。

そのためにいろいろ調べますので、私にとっても新しいことの発見が多いです。

 

③の「The Butterfly」と日本の童謡「ちょうちょ」を比べたりしますと、面白いですね。

アイルランドの蝶は、どことなく物憂いのです。

気候のせいでしょうか、あるいは、アイルランド人の蝶を愛でる時の気持ちには、

哀愁感が伴うのかしら、などと、想像します。

 

そして、私たちが小さい頃から歌っている、あの明るい「ちょ〜ちょ♪」という曲は、

実はスペイン民謡で、スペインからヨーロッパ大陸に広まったそうです。

ドイツなどでは、この曲に全く違う歌詞が付いているという事実も知って、

民族的に、音楽から受けるイメージの違いを感じました。

 

こういったレアな曲にも、いろいろイマジネーションを膨らませて聴いていただけると、

それなりに楽しめるのではないかと思います。

知っている曲は、確かに喜ばれますが、案外サラッと通り過ぎてしまうのかも知れません。

そんなわけで、私たちは、割と好んで「本邦初」のような曲に取り組んでいます。

 

本当に12月は、頭の中にたくさんの音楽が詰まっていて、一つ終わると次へと切り替えて

行かなければなりませんが、クリスマスの音楽は、どれも温かくて、わくわくするものが

多いので、まだまだ吸収できそうな気がします。

 

キャロルを巡り、ヨーロッパを巡り・・・

お聴きくださった皆様が、旅行気分を味わっていただけていたら、幸いです。

Merry Christmas to you.

今日の衣装は、なんとな〜くヨーロッパの昔のイメージにしてみました。
今日の衣装は、なんとな〜くヨーロッパの昔のイメージにしてみました。
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