アイルランドから戻りました

お天気のよい秋の日が続いているようですね。

(でも台風もあったそうで・・・)

 

9月の終わりから出かけたアイルランドより、

戻って参りました。

今回は、休暇も兼ねていましたので、修行にならないよう

ハープはお留守番。

 

その代わりに数ヶ月前に買った、コンサーティーナ

(アイルランドのボタンアコーディオン)を持って

行って参りました。

 

歌とコンサーティーナのレッスンを受け、大自然を満喫しながら

過ごしておりました。

 

深夜便で帰って来たので、さほど時差ボケはきつくなく、

スーツケースの片付けもすっかり終わり、

レッスンの録音を聴いて復習したりしています。

 

アイリッシュ音楽も本当に奥が深いです。

私はケルト専門のミュージシャンではないのですが、

弾いているハープの故郷の音楽は、やはり大事。

 

そして、その土地に根付いている音楽を知るためには、

生活してみなければわからないことが多いです。

 

人々の生活に触れながら、前回とはまた違ったアイルランドの側面を

見て来ることができたように思います。

 

なんでもそうですが、一度にたくさんではなくて、

少しずつわかっていくのがよいのですね。

 

そのようなわけで、ゆっくりしつつも収穫の多い旅でした。

これからこの旅を振り返り、アイルランドでの日々を綴っていきたいと思います。

 

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アイルランド滞在記1(出発編)

 

アイルランドへは日本から直行便はありません。

一番近いルートは、北回りで、ヨーロッパのどこかの都市

で乗り継いで、ダブリンへ行きます。

 

前回はイギリスでコンサートをしましたので、

ロンドン経由でしたが、今回はアイルランドのみ

でしたので、どこを経由してもよかったのです。

 

そして、羽田空港発着がなんといって私にとっては楽

なので、そちらから往復することにして、

パリ経由のチケットを購入いたしました。

 

 

ところが! エールフランスのストライキに遭いまして、

予定より長引くこと数週間、なんと私のフライトは

キャンセルとなってしまいました。

 

これはもう延期するしかないと思っておりましたら、

大変親切な旅行会社さん、フランクフルト経由の全日空の便に

振り替えてくださいました!

 

一人旅だったからかも知れません。ツアーなどはもうほとんど中止に

なっていましたから・・・。大変ラッキーでした。

 

ともかく、それが出発の2日前の話です。

それから慌ててスーツケースを出して、用意いたしまして、

2014年9月28日(日)、無事に羽田を発つことができました。(ほっ)

 

上の写真は、フランクフルトでトランジットの時にお茶をした

『ゲーテバー』というカフェ。

 

ゲーテが登場するところ、さすがにドイツっていう感じです。

紅茶とプレッチェルを注文しました。

 

昔と違って、ユーロという共通通貨があるので楽ですね。

ヨーロッパに来た実感がありました。

 

そしてルフトハンザ機でダブリンへ。

ダブリン空港はそんなに広くない空港なので、荷物もスイスイ、

早速目的地へのバス乗り場に向かいます。

 

今回は、現地家庭に滞在しながらレッスンを受けようと思い、

そんな希望をオーガナイズしてくださるところを見つけました。

 

ロウ妙子さんという日本人女性とアイルランド人のご主人、ピータさんが

起業なさっているサイトをたまたまネットで遭遇し、

直感的にこちらにお願いしようと思いました。

 

レッスンの手配やら、送迎、プチ観光なども含めて、

オーダーメイドのプログラムを組んでくださるのです。

 

そして向かいますのは、バスでダブリンから2時間半、レイトリム県にあります、

ダウラ村です。

 

こちらは人口160人という小さな村で、私は今回ずっとこちらに

滞在することにいたしました。

 

近くの駅、といってもダウラ村から車で40〜50分、しかも

国を超えて北アイルランド(イギリス領)のエニスキレンという場所に

お迎えに来ていただきました。

 

羽田を出てから、23時間は経ったでしょうか。

いや、遠かったです、正直。

 

でも、ハープがないと本当に楽なのでした。

普通のふらっと一人旅、の感覚です。

 

あとはもう、何も考えなくても大丈夫、すべてコーディネートして

いただいていますから。

 

のどかな場所で過ごしながら、真のケルト音楽と文化に触れる、

そのような旅の始まりです。 

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アイルランド滞在記2( ダウラ村へ)

 

9月29日、これから滞在いたしますダウラ村へ

到着、そして、ロウファミリーのお宅へ

参りました。

 

道沿いにお宅への入り口があり、郵便ポストが

あり、そこから私道は続くよどこまでも、

車でどんどんと進み、

 

恐らく歩いたら15分ぐらいの所に、やっとおうち

が見えるのでした。

果てしなく広い!のであります。

 

 

こちらがそのおうち、とても素敵です。

しかもご主人様がご自分で作ったということです。

(もちろん大工さんではありません。)

 

スケールが違います。

日本ですとたまに、別荘のログハウスをキットで

作ったというお話は聞いたことがありますが・・・。

感心することばかりでした。

 

なんだかアドベンチャーがたくさんの

わくわくするような場所でした。

 

では少しお散歩をしてみましょう。

あらら、なんとロバがいるではありませんか!

ペットなのだそうです。

 

ロバさんたちは草を食べますから、草刈りをして

くれる労働力でもあるのだそうです。

ゆったりした動作に、優しい目、

見ているだけでも癒されますね。

 

お母さんロバと子供でした。

まだ今年の7月に生まれたばかりだそうですが、

すでに結構大きいです。

 

冒険好きですぐどこかへ行ってしまうようですが、

迷子になったりして、時々心配をかけます。

これも敷地内にて。

遠くに山が見えます。

ヨークシャー犬(右端)が散歩のお伴を

してくれます。

 

素晴らしい自然、こんな大自然の中に

今まで身を置いたことがあったかしら、と

思うほどです。

 

ちょっと歩くと野生のブラックベリーがあって、

ご馳走になったり、

 

もう柊(ひいらぎ)が赤い実をつけていたり、

なんというのでしょう、それが一軒の家の

敷地内にある、という不思議です。

 

世界は広いですが、ピンポイントでここに自分自身がいること、

数ヶ月前までは知ることもなかった場所へこうして出かけていることに、

驚くばかりです。人生って楽しい!

 

わずかな日数ですが、ここで見るもの聞くもの、

新しい発見がたくさんあることでしょう。

 

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アイルランド滞在記3(観光編)

スライゴーアビーにて
スライゴーアビーにて

 

アイルランドは北海道と同じ面積、ということで、

小じんまりとした国のイメージが以前は強かった

のですが、

 

土地が平坦なので、かなり広々しています。

昨年行く前に、きっと歩いて観光できると思った

のですが、それは大きな誤解でした。

 

それが可能なのはダブリン市内ぐらいで、その他の

場所は、公共の交通機関がなく、車でないと

どこへも行けません。

 

 

 

若いバックパッカーなどは、ヒッチハイクする人も多いようですが、

(そしてアイルランド人は親切なので快く乗せてくれるそうです。)

 

まず交通手段の確保は必須、ということを学習して、今回はその心配がないよう、

全くの個人旅行にせず、オーガナイズしてくれるエージェント(ロウ妙子さん)

を見つけて、お願いしたわけです。

 

 

というわけで、いろんなカントリーサイドに連れて

行っていただきました。

 

羊は見ているだけでほ〜っとします。

このブラックフェイスという羊種、食用なのだそう

ですね。

 

畜産農家でなくても、普通に2、3匹飼っている家も

あるようです。

 

どういう日のご馳走になるのでしょう・・・?

ペットとして飼っている人もいるのかな?

 

つい珍しくて撮ってしまう、動物の写真です。

のどかさがにじみ出ていますね。

 

食べてもまだまだある牧草、動物にとっても

恵まれている国なんですね。

 

そして、アイルランドはお食事も美味しいところです。

海に囲まれているので、魚介類も豊富で、

お味のよいレストランが多いです。

 

私は今回、伝統音楽の学びで来ていたわけですが、

お料理を学びに日本から来る方もいるそうですよ。

 

イギリスに紅茶の勉強、というのも一時流行しましたが、これからはアイルランドにお料理の勉強、

かも知れないです!

 

 

そして石がたくさんある国、というのが印象的です。

 

遺跡として残っているのが、こうした石の建物で、

アビー(修道院)跡があちらこちらに見られます。

 

今でも掘ると土の中から石がゴロゴロ出て来るそう

で、不思議な土壌です。

それが建築に利用できるのですから、いいですね。

 

緑の大地にグレーの石というコントラストは、

素晴らしい景観です。

長〜い歴史の上に今があることを感じます。

 

 

北アイルランド、エニスキレンのカフェにて
北アイルランド、エニスキレンのカフェにて

素敵なカフェなどもあり、いろんなケーキや

スコーンが山になって、お皿に積んでありました。

 

ケーキはちょっと・・・甘そうで硬そうです。

こればかりはかなり重たそうで、未だに

試したことはありません。

(日本の小さめのケーキが好きです。)

 

平日の街中、それでいて活気があり、穏やかな

テンポ感がなんだかとっても合っています。

 

ああ、また来てよかったと、

こんな風にゆる〜く過ごしておりました。

 

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アイルランド滞在記4(伝統音楽レッスン編)

ロウ家の庭にある柳、こちらはウィローといいます。
ロウ家の庭にある柳、こちらはウィローといいます。

今回アイルランドへ再訪しましたのは、伝統歌のレッスンを

受けたかったことでした。

 

「サリーガーデン」って歌いながらも、そのサリー(柳の木)を

本当に見た上で歌う方がよいですし、

 

もっと風の音や土の香りを感じながら、本物に近くありたい、

というのが願いでした。

 

今回はドラムシャンボーに住むDevonという女性シンガーから

アイルランド民謡を習うことができました。

 

教わっていて、本当に英語の発音って難しいと

改めて思うのでした。

 

でも、アイルランド人の英語の発音として歌いたかったので、

本当に有意義なレッスンを受けることができました。

 

 

実は残念ながら、彼女の写真がありません・・・というのは、彼女の自宅でのレッスンで、

かなりおうちモードのお姿でいらしたので、カメラを出すのは失礼かな、と遠慮した次第で・・・。

 

Devonからは "Danny Boy" "The Lark in the Clear Air" "Wexford Carol" "Sally Gardens"の

4曲をきっちりとレッスンしていただきました。

 

去年、Moya Brennnanさんにゲール語の歌(シャンノースといいます)をいくつか、

グループレッスンで教わったので、今回は個人で教えてくださる先生を探していただいていましたが、

 

レイトリム県はゲール語圏ではなかったので、フェスティバル開催期でないと

シャンノースの歌手の調達が難しかったようでした。

これは次回へ持ち越しです。

 

そして今回、思いがけないインスピレーションを

与えてくれたのが、こちらのコンサーティーナの先生

Rodney Lancashireさんでした。

 

今回はハープを持ってアイルランドへ行かなかった

わけですが、やっぱり楽器奏者としては、手元に楽器

がないのは、音取りもできず不安なわけです。

 

それと、今後なんらかのアクセントとして、コンサー

トの中でアイルランドの伝統楽器を生かせないもの

かしら、という思いで、夏に買ったコンサーティーナ

でした。

 

一応それ持って行きま〜す、と事前にロウ妙子さんにメールしたところ、

 

「素晴らしいコンサーティーナの先生がいるんですよ」とのことで、

2回ほどレッスンを受けられることになりました。

 

とはいえ、日本で買った楽器で、教則本もなく、こんな初心者のままで

レッスンなんてよいのかしら?と思いましたが、

 

ロディー先生、超プロ演奏家でいらっしゃるのに、呆れずに丁寧に教えてくれました。^^)

 

この先生は、コンサーティーナのこと以上に、ケルト音楽の心髄を感じさせる

ものがあって、この方にとっては、コンサーティーナはほんのツールに

過ぎないことがわかるのでした。

 

音楽の理解が深く、とても幅の広いミュージシャンだと思いました。

今回、そんなアイリッシュミュージシャンに接することができて、

大変幸いな機会でした。

 

日本から持って行ったコンサーティーナとティン・ホイッスル、そしてロディーからいただいたCD。
日本から持って行ったコンサーティーナとティン・ホイッスル、そしてロディーからいただいたCD。

そして、日本からのお土産に、私のハープのCD "Gentle Breeze"を

ロディーに差し上げましたら、

 

次の時に、ご自分のCDを2枚プレゼントしてくれたのでした。

 

「うちの14ヶ月の娘があなたのCDを聞いてご機嫌なんだ。

Lovelyな音、いいですね!」というお褒めの言葉も嬉しく。

 

ロディーのCDを聴いて驚きましたのは、彼はやはりコンサーティーナ

だけでなく、ギターやマンドリン、ブズーキ(ギターに似た、元は

ギリシャの楽器)も弾くことができて、さらに歌も歌っていました。

 

CDの一枚はアイリッシュフルートの人とロディーの弦楽器のデュオ、

もう一枚は、彼のコンサーティーナの演奏でした。

 

とっても素晴らしく感激して、日本に帰った今も何度も繰り返し

聴いています。日本では手に入らなくてご紹介できないのが残念です。

 

 

 

 

ロディーのレッスンでは、全く聴いたことのない伝統的な曲を

4曲教わり、音を覚えるのが必死でしたが(もちろん楽譜はありません)、

 

恐らくこれは昔々、踊るために作られた曲なのだろうと思い、

頭よりも身体で覚えていく必要を感じました。

 

日常の中に音楽があり、踊りがあり、人の輪がある。

独特な文化だと思います。

 

アイルランドの空、風、香りを感じながら、

グルグルとアイリッシュ・チューンが頭の中で響いている時を

この村で過ごしておりました。

 

 

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アイルランド滞在記5(オキャロラン編)

 

17、18世紀のヨーロッパの音楽というのは、バロック時代

と呼ばれます。

 

大陸にあるドイツでは、J. S. バッハが教会音楽を中心に活躍し、

対位法などの音楽理論を確立しておりました。

 

アイルランドは大陸から離れた島国なので、それらの影響を

受けず、独自に音楽が発展していったわけですが、

 

その頃は、ハープなどによる吟遊詩人が弾き語りをして、

さかんに活躍していた年代のようです。

 

片やオーケストラ、片やソロプレーヤーということです。

ですので、音楽のタイプが大陸文化のそれとは大きく違います。

 

アイルランドではその頃、ターロック・オキャロラン

という、盲目のハープ弾きが国中を巡っておりました。

 

私は、ハープを弾くまでこの方の名前を聞いたことがありませんでしたが、

逆に、ハープを弾く方ならどなたでも知っている奏者、作曲家です。

 

大変ラッキーなことに、レッスンの合間に、その方の故郷、キジューという場所へ

連れて行っていただきました。

 

 

 

こちらが、キジューにあります、ターロック・オキャロランの

お墓です。

 

普通の民間の墓地の奥にありました。

石碑には、その「人となり」が書かれていて、

その下に、いろんな国のコインが置かれていました。

 

日本円もありましたから、この方の音楽を愛する世界中

の人が訪れていることがわかります。

 

この下には、実際にオキャロランの遺体が入っているそうです。

ほ〜、と感慨深くなります。

 

その当時、盲目の方は多かったそうです。

そして小さい頃から、ハープ学校なる所へ行って、勉強した

ようです。どうやら目が見えない方の職業でもあったようです。

 

 

確かに子供の頃から訓練しないと、目が見えない状態では、あのたくさんの弦を

弾くことは至難の業ですから、納得です。

そして、こちらがお墓から割と近くのKilronan Castle

といって、その昔、ここの城主にオキャロランが

仕えていたという所です。

 

今では古城ホテルになっていて、一般の宿泊のほか、

結婚式場などで使われているそうです。

 

石の国のアイルランド、古くからの建物はこうした

グレーの色がほとんどです。

 

それがなんとも歴史を感じさせて、よいのです。

そして頑丈そうに見えて頼もしいです。

 

 

中のティールームにご案内いただきました。

なんともラグジュアリーな気分です。

 

BGMはモーツァルトだったけれど、できたらオキャロランにして

いただけたら、もっとよいかも ^^)

 

イギリスですとこういう所、まず服装からきちんとしないと

入るのに気が引けますが、

 

そこはアイルランド、貴族などもいませんし、階級もありませんから、

割とラフです。

 

でも高級感はイギリスと負けず劣らずです。

 

そしてやっぱりこれです、スコーンと紅茶。

 

ジャムとクロッテドクリームももちろんですね。

ああ、幸せ。

 

そして、こういう時間に、その当時は、オキャロランの

ような雇われハープ弾きさんが、ポロロンと弾いて

くれていたわけです。

 

なんとも優雅ですね。

ぼんやりとそんな光景を想像しておりました。

 

 

きっとこんなお城に住まわせていただけたオキャロランは、

幸いだったことでしょう。

実際、ランクの高いハープ弾き(「バード」といいます)だったようです。

 

良き時代、アイルランドでハープが全盛期だった頃のことでした。

 

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アイルランド滞在記6(アイリッシュダンス編)

アイルランドは雨が多いのですが、たまに朝からお天気が

良い日には、お庭に楽器を持って行って、過ごしました。

 

ティン・ホイッスルを吹くと、遠くで牛が答えて

くれました。

 

このコンサーティーナに反応したのは、

ロウ家のヨークシャー犬、バンジョーです。

 

この子は音よりも、この形や皮の匂いなんかが

気になるようでした。

 

ウィロー(柳の木)のそばで奏でるアイルランド民謡は、

                         やっぱり一番似合っている背景です。

 

その週の土曜日に、隣のバラナグレという村で

フェスティバルがあって、アイリッシュダンスの

レッスンを受けられるということで、

連れて行っていただきました。

 

ダンスといっても、手は全く使わないのです。

動きは足だけで、ほぼタップダンスに近いものです。

 

伝統音楽に付随する踊りで、そのリズム部分を担って

います。もうほとんど音楽の一部のようなものです。

 

真ん中が先生、アイルランドダンスコンテストで

優勝経験のある方でした。

 

3つほどステップを教わりましたが、最後の一つは

難し過ぎてできませんでした。

極端に足だけが疲れるダンスなのでした。

 

でも先生のように、カタカタと軽快な音を出して踊れて、

生演奏がバックにあったら、どんなに楽しいでしょう!

 

アイルランドでは、たくさんの子供がこのダンスを習っています。

楽器と両方習っているお子さんもいます。

 

伝統芸能を受け継ぐ精神たるや、半端ではありません。

学校をあげて、地域全体、国全体で押し進めています。

 

そして、少子化や高齢化社会などでは全くありませんから、

アイルランドは前途有望な国かも知れないです。

 

 

 

 

そして私は、ここで最高に楽しい人に遭遇しました。

 

ウクライナから来ているオルガという若い女の子です。

 

アイルランドに来たのは、環境問題機関でのボランティア活動

だそうで、これから一年の滞在予定だそうです。

 

妙に目立つ女性だと思っていましたら、母国ではモデルも

やっているのだそうです。

 

さすが、カメラへのリアクションがそれっぽい!

 

 

 

 

2時間も踊りますと(動いたというか・・・)喉も

カラカラで、引き続いて、この村のパブへと

向かいました。

 

早い時間から開いていて、フェスティバル中に

どこかで弾いてきた中高生らしき子供たちが、

セッションを開始しようとしています。

 

彼らは、小学校の頃からいろんな楽器を習って

います。学校のクラブ活動の中だったり、

地域の先生に付いたり、

 

楽器を弾くことが、ものすごく当たり前の

ようでありました。

 

ティン・ホイッスル(笛)、フィドル(バイオリン)、アコーディオン

などが習い事の中でも人気です。

 

日本のように、一家に一台ピアノがある、ということはなく、

むしろ、ピアノは珍しく、クラシック教育を受けている子供は

少ないようです。

 

そして、前述のアイリッシュダンスも、とても人気の習い事のようです。

 

ここから先は、次回のパブ編へ続けたいと思います。

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アイルランド滞在記7(パブ編)

週末にフェスティバルがあった、バラナグレという

小さな村のパブに参りました。

 

村のパブは、こうしたコンビニ的なものも兼ねている

生活に密着した場所なのです。

 

冷蔵庫には丸ごとのチキンなど、村の産物の小売りも

しているのでした。

 

アイルランドのパブといったら、ギネスというビールが

有名ですが、普通にソフトドリンクもあって、

小さな子たちも一緒に過ごせます。

 

 

 

カウンターで飲み物とスナックのお金を払ったら、

あとは勝手にスナックなどを棚から持って行きます。

 

何しろ全員が顔見知りですから安心なのでしょう。

 

 

 

最初、中高生の子たちがセッションをやっていました

が、少し後の方になりましたら、大きなお兄さんたち

がやってきました。

 

そこに大人も加わり、伝統音楽の輪が広がって

いきます。

 

 

 

ひとしきり演奏すると、一休み。

その合間合間に、ソロなどをやります。

 

ロウ家のお子さんたちもフィドルやホイッスルで

参加です。

 

そして、お客さんからの温かい拍手。

こうしてプレイヤーが育てられていくのです。

 

私も一曲、アカペラでゲール語の歌を歌わせて

いただきました。

(でも、よく考えたら、ここはゲール語圏では

なかったのでした!)

 

今回日本からはハープを持って来ませんでしたが、村にいた

男の子がハープを持ってきてセッションに参加していたので、

 

拝借して、2曲ほど弾かせていただきました。

 

それにしても意外でしたのは、日本人がアイルランド民謡

としてよく知っている、『ダニーボーイ』や『庭の千草』

など、

 

この地域ではほとんど知られていないのでした。

なんとなく聴いたことがある、という程度なのです。

 

本当に地域ごとに、演奏する音楽のタイプが違うのです。

狭い国土でありながら、それぞれの地方で守っている

伝統曲があることがわかります。

 

ここで演奏されていた伝統曲は、初めて聴くものばかり

でしたが、私にとってはとても新鮮でした。

こちらはまた別の日のショットですが、

今回コンサーティーナーのレッスンを受けた

ロディ先生出演の、スライゴーにあるパブです。

 

スライゴーというアイルランド北西部に位置する町は、

イエーツ(19世紀後半の詩人)ゆかりの地です。

 

この本格的なパブで、最後の日の夜、本格的な

伝統音楽を楽しませていただきました。

 

ステージなどはなく、演奏者も飲みながらですが、

大変グレードの高い演奏でした。

 

 

ここにいたお客さんは、ただ飲みに来たというのではなく、

確実に彼らの演奏を聴きに来ている方ばかりです。

 

どんなに有名な方でも、アイリッシュの音楽は、コンサートホール

などではなく、こうした人々が集まる、身近なところで演奏されてこそ、

素晴らしいのです。

 

そして、ミュージシャン人口が本当に多い国です。

 

ダウラ村に一軒だけあるパブ。
ダウラ村に一軒だけあるパブ。

家族が、親戚が集まるところに音楽があり、

ダンスがあり、語らいがあり、

 

大きな聴衆に聴かせるためではなく、遠くへ行く

友の門出を祝って、その人のために歌う。

 

コミュニケーションを深めるためのダンスがあり、

そのバックに昔から聴き慣れた音楽がある。

 

たとえ知らない者同士が集まっても、いつしか

打ち解けている。

 

ますますこの国の音楽の成り立ちに興味が深まり、

好きになっていきました。

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アイルランド滞在記8(日曜日の一日)

 日曜日を迎えましたので、ダウラ村に唯一ある

教会の礼拝へ行きました。

 

アイルランドは95%がカトリック教会です。

私はプロテスタント教会におりますが、今回特別に

お願いして、モーリンさんご家族とご一緒させて

いただきました。

 

モーリンさんには3人の娘さんがいて、

「日曜日の朝に何を着るか、これは大きな問題

(big issue)なのよ。」

と、お子さんたちの洋服をあれこれ指示していました。

 

一番下のオーラという女の子は、すでにドレスアップして、

出かけるのを待っていました。

可愛いレディです。

 

ミサに出席し、厳粛なよい朝を過ごさせていただきました。

モーリンさん、ありがとうございます。

 

そして、帰りましたら、こんなにご馳走が用意されて

いました。

 

お昼ですが、Sunday Dinnerといいます。

 

アイルランドでは、週に一度、教会から帰ったら、

皆でビッグランチを食べるという習慣が昔から

あるそうです。

 

ローストチキン、ポテト、サラダ・・・

子どもたちも大喜びですね。

 

 

 

そして食後は、ファミリーセッションです。

もうみんな、立派なミュージシャンです。

 

右からボーラン(打楽器)、フィドル(バイオリン)、ティン・ホイッスル(笛)、

そしてスプーン(本当にスプーンを楽器にしたもの)

 

学校の音楽の時間は、伝統音楽を習う時間です。

きっと楽しいでしょうね。

 

 

 

この後、村のイベント(クラシックカー博覧会)に出かけ、

夜はスライゴーのパブへ行きました。

 

まだ10月初めでしたが、もう夜などは寒くて、

持って来たマフラーが重宝しました。

 

戻ってから、さあ帰りのパッキングです。

 

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アイルランド滞在記9(それではまた!)

ダウラ村にある数軒のお店。
ダウラ村にある数軒のお店。

10月6日、朝ゆっくり起きて、ゆっくりと

ブレックファーストをいただき、

帰りの準備をしました。

 

ダブリンから日本への飛行機は、夕方5時過ぎ

でしたので、早朝にこちらを出て、ダブリンの

市内で少し過ごそうかと思ったのですが、

 

今回はシティはやめました。

もうこのカントリーサイドの空気を吸ったまま

日本へ帰りたくなりました。

 

そして、お昼過ぎのバスで、ここレイトリウム県を後にして、ダブリン空港へと向かいました。

名残惜しいです。

 

今回、この滞在をプロデュースしてくださった、

ピータ・ロウさんと奥様の妙子さん。

素敵なご夫妻です。

 

きめ細かくいろいろご配慮をいただいて、大変快適で、

有意義な旅でした。

ありがとうございます。

 

妙子さんとは同郷(東京都世田谷区)なので、共通する

お話も多く、楽しい日々でした。

 

是非またお会いしたいです。

一時帰国の際には世田谷の方でも!

 

空から見たダブリン郊外。
空から見たダブリン郊外。

今回は航空会社のストライキから始まり、

どうなることやら、でしたが、無事に別ルートが用意

され、内容を変更することなく旅程を終えられたこと

が、大変感謝でした。

 

帰りは、ストライキも終結していて、ちゃんとエール

フランスが飛んでくれましたので、当初の予定どおり、

パリ経由で帰ることができました。

 

もしストが続いていたら、シャルル・ドゴール空港で

自力交渉をして、別ルートを探さないとならない

可能性もあったのですが、(最悪空港に寝泊まりも!)

 

そのような心配なく、本当にほっとしました。

 

日本を出て帰るまで、わずか10日間の旅でしたが、

とても内容が濃く、たくさんのものを見て聞いて

来ることができたと思います。

 

これからのコンサートのために与えられた、大切な機会

でした。

 

モー♪と寄って来る牛くん。
モー♪と寄って来る牛くん。

 

やっぱりいいな、アイルランド。

というのが、一言でいうなら、の感想です。

 

そして時々空気を吸いに来て、

自分の音楽に新たな空気を吹き込めたらと

思うのでした。

 

優しく親切な皆さんのお陰で、

本当に楽しい旅となりました。

 

ありがとうございます。

See you!

 

 

 

**長らく続きました『アイルランド滞在記』、これで完結です。

  お読みくださり、ありがとうございました。**

 

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ファミリーコンサート

 

 

10月26日、日曜日の午後、埼玉県川口市にあります、

東川口福音自由教会にて、Harp & Song ファミリーコンサートが

開かれました。

 

住宅街の中にありますが、赤いとんがり屋根が遠くから見えます。

きっと町の皆さんの目印となり、親しまれていることでしょう。

 

今回は新聞に折り込みチラシを入れて、たくさんご案内を

配ってくださったということでした。

 

もし、その日来ることができなくても、こんなところに教会が

あったのね、と覚えていただけるとよいですね。

 

お天気もまずまず、爽やかな秋の午後でした。

 

 

 

今月アイルランドへ行っている間、ずっとこの日の選曲に

ついて考えていました。

 

お子様からご年配までの、幅広いファミリーコンサート

ですので、できるだけバラエティーに富んでいて、

 

それでいて、KIKIのコンサートらしさを出していきたいと

思っていました。

 

その結果、ハープだけでなく、いろいろな楽器を見て、

聴いていただいて、お子さんにも興味をもって

もらいたいと思いました。

 

 

そして、ティンホイッスルという笛でスコットランド民謡

(アニーローリー、蛍の光)を、

 

また、コンサーティーナ(ボタンアコーディオン)で

アイルランド伝統歌の『サリーガーデン』の弾き語りを

しました。

 

コンサーティーナはまだ手にして間もないので、

来年ぐらいから出して行ければと思ったのですが、

 

直前にアイルランドでレッスンを受けたので、がんばって

今回のプログラムに入れて、デビューとなりました ^^)v

 

 

正直、「こんなものです」ぐらいのアレンジでの演奏でしたが、

珍しさが加わって、よかったかなと自画自賛。

 

これからレパートリーを増やして、コンサートで使う楽器の

仲間に加えたいと思っています。

 

それから、こちらの教会には、ゴスペルクワイアがあるということを

聞いておりましたので、ゴスペルソングもアカペラで入れてみました。

 

ゴスペルは、奴隷制度という悲しい歴史の中で生まれた、

黒人霊歌から発展した賛美歌のスタイルです。

 

でもパワーがありますね。

歌っていて嬉しく感じるのがゴスペルです。

 

今回、時間の関係で、日本の歌を入れられなかったのですが、

アンコールをいただいたので、「この道」(北原白秋、山田耕筰)を

最後に歌いました。

 

通り過ぎていく道を振り返る時、そこには戻れないけれども、

確かな足取りがあって、それが未来に続いている・・・。

 

美しい風景の描写とともに、そんな思いを歌っているこの歌は

King of 唱歌 と私は思って、大切にしています。

 

そして、アイルランドやスコットランド民謡は、日本の唱歌の

ルーツであります。

 

その昔、日本から西洋音楽を学びにアメリカに渡った人が、

現地の教師からアイルランドやスコットランド民謡の讃美歌を教わり、

 

日本に持ち帰って、その後に日本の音楽教育が確立したのです。

遠いようで近い国、そして、見えない知らない所で世界が繋がっているのでした。

 

「この道」をアンコールで歌ったのは初めてですが、ご年配の方に

喜んでいただけたようでしたので、よかったです。

 

 

素敵なチラシや、プログラムを作って準備して

くださった教会の牧師先生をはじめ、皆様、

ありがとうございました。

 

また、ご案内を見て、足を運んでくださった

たくさんの皆様、ありがとうございます。

 

どんな日曜日だったでしょうか。

また是非こちらの教会の方にもいらしていただければ

と思います。

 

暑くなく、寒くなく、

秋の風が心地良く感じられた、一日でした。

 

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