気がつけば、春間近・・・

2月の大きなコンサートの後、充電期間と称して、ゆったり過ごしておりました。

いつの間にか梅なども咲いたりして、だいぶ花粉も飛び始めているようですね、クシャン!

 

3月からは春バージョンで、いくつかソロコンサートが入っているので、

この期間に、編曲をしたり、新曲も作っておりました。

 

まずは『この道』(北原白秋/山田耕筰)

この曲は、以前からレパートリーにしていましたが、ちょっとリニューアルして、

少し現代風なコードを付けて、お洒落な感じにしてみました。(ハイカラというのかな?)

 

北原白秋の詩は、風景が見えてくるような詩ですから、

そんな爽やかな、古き良き時代の風景が見えてきてくれたら、嬉しいです。

ハープの音から、場面の風を感じていただけるように、というのが願いです。

 

アン・サリーや平原綾香がカバーしている『蘇州夜曲』にも、挑戦です。

こちらも詩が美しいですね。

 

はかない恋の行方が、水面にはらはらと散る花のごとくに描かれていて、

美しい蘇州(行ったことないですが)の景色、寒山寺の鐘の音・・・

まるで絵はがきの中にいるかのようです。

 

前奏に、中国の音階を入れてみましたら、すごく合うのです。

間奏では、二胡を入れたいくらいです。(二胡はうちにあるのですが、弾く人がいないですね。)

 

そしてオリジナルの新曲は、ものすごい久しぶりの歌詞入り、

『会えてよかった』と題するものです。

行く先々での最後の閉めに、と思って作りました。

 

同じ時代に生まれて、なおかつ、その場所に居合わせなければ、出会うことができない・・・

それは奇跡のよう、だから出会いを大切に、という内容の、かなり大げさな歌です。(笑)

 

日本では、学校も会社も4月始まりですから、春は新しい出会いの季節なので、

特にこの時期、タイムリーかも知れません。

 

それと、3月は別れの季節・・・ということで、

『蛍の光』もスコットランド民謡として、今回紹介しようと思っています。

 

最近『蛍の光』は、あまり卒業式で歌われないのではないでしょうか。

お店の閉店の音楽、というイメージで、これを聴くと、なんとなく気持ちが焦ります。

欧米では、年末のカウントダウンですね。

 

実は3月3日に、あるデイサービスで『ひな祭りコンサート』があるので、

♪灯りをつけましょ・・・も引っぱり出して来ました。

曲だけを弾くと、なんとも暗い音楽、これぞ邦楽ですね。

題名は、『楽しいひなまつり』だったのね・・・。

 

でも、こうして春の曲を集めていると、なんだか気分的に華やいできます。

今月は、桜色のストールをまとって、ハープを弾こうと思っています。

 

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こんなことって・・・

少しずつ春めいてきた、3月11日の午後の昼下がり・・・・それは起こりました。

 

私は割と、地震は平気な方なのです。

いつものように遠ざかっていくのを待ったのですが、どうも違う。

なんだか音が違うのです。

 

揺れ方も違う、それに長い・・・。

ますますひどくなってきて、やがて飾り棚の写真立てが落ちてきました。

食器棚の扉が開いて、中の物が落ちる音が、家の中に響きました。

 

ペットのオカメインコ(とても地震が嫌い)が、すごい勢いで飛び回り、

私は立っていられないほどでしたけれど、がんばってハープを押さえに行きました。

 

徐々に揺れがひどくなり、しまいに危険を感じて、テーブルの下に・・・。

テレビを付けると、「宮城県沖で大地震発生!」のニュース。

私が住んでいる千葉県北西部でも、震度6弱ということでした。

 

その後のことは、もうずっと、テレビで様子を知るしかありませんでした。

あっという間の津波・・・想像を絶する破壊力に、呆然としました。

 

ハープは揺れがおさまってから、ケースにしまいました。

5日経ちますが、まだそのままケースに入っています。

時折の余震を感じていますから、まだまだ油断ができません。

 

こんなに長い間ハープを弾かなかったのは、初めてですが、

この惨事を思うと、とても弾くことはできません。

 

今日は、食料の確保で買い出しに行きましたが、ものすごい行列。

選ぶ余地なく、目についた物を取りあえず買って帰りました。

 

計画停電も早速始まりました。

でも、被災された方々を思うと、まだまだなんのこれしき、と思います。

 

日本人は、いつも頭のどこかに「地震」のことが、インプットされていると思います。

私も子供の頃から、50年以内に関東大震災が起こる、ということを

聞かされ続け、身構えてきたように思います。

でも、きっと誰もが、それは東海大地震のことと予想していたでしょう。

 

今回のは、あまりにも範囲が広すぎました。

そして予想以上の大津波、それに加えて、原発事故だなんて、

惨事が大きすぎます。

 

アメリカの友人から、毎日「がんばれ日本」メールが届きます。

実際、50カ国以上から支援の申し出、レスキュー隊の救助が始まっています。

本当にありがたいことです。

 

日本は今、最大の危機に直面していることは確かです。

でも、必ず乗り越え、立ち直れることも信じています。

 

そして今、一人でも多くの人の命が救われますように、心から願い、祈る毎日です。

 

 

 

 

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今、できること

地震発生から、10日が過ぎました。

停電はまだまだ続いておりますから、交通網も不順のようです。

 

ハープの仕事は車での移動ですので、電車のことはさほど気にならないのですが、

ガソリン不足のため、近所への買い物は、すべて徒歩にしていました。

でも、そろそろ、関東地方にもガソリンが供給されてきているようですので、

少し安心です。

 

しばらくしまっていたハープをケースから出し、今月後半のお仕事が再開です。

未だに余震が続いていますから、まだまだ落ち着きませんが、

今、自分ができることをやっていきたいと思って、選曲しています。

 

多くのアーティストが、被災地を、日本を励まそうと、立ち上がり始め、

メッセージを送っていますね。

とても心強いことです。

 

地震の直後は、医療やレスキューに関わっていない限り、一体何ができるのだろう、と

ただ無力さを思いましたが、その時その時で、必要とされるものが違うことを思います。

 

遠くにいて、被災地を思う気持ちは皆同じですから、私たちが一致することによって、

日本全体が強められていくことでしょう。

 

日本は、きっとこれまで以上に強くなれると、信じています。

その願い、祈りをハープの調べに乗せて、お届けしたいと思っています。

 

 

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コンサート再開

今日は、東日本大震災以来、初めての出張演奏で、

有料老人ホームでハープのコンサートを、という依頼でした。

 

今回は午前中ということで、モーニングコンサートというのは初めてです。

 

前日の夜に荷物を全部用意して、朝はそれらを車に即積んで、出発。

遠かったので早めに出ましたら、小一時間ほどで到着。

お天気もよく、よいドライブでした。

 

今、巷では、いろいろなコンサートや公演が中止になっていますので、

なんとなく世の中が静かですね。

計画停電も実施されている中、夜は街も暗く、ひっそりしています。

 

それでも季節は巡り、太陽は平等に照らされ、春ももうすぐです。

そう、ずっと冬のままではありませんから。

 

希望を持って私たちが過ごし、被災地へエールを送れるように、

まず支えていく側が健やかでなくては、と思うのです。

 

そんな思いをこめて、春の曲を取り上げました。

アイルランド民謡から『春の日の花と輝く』

團伊玖摩の『花の街』・・・などなど。

 

ただ、『花の街』の2番は、歌詞を替えることにしました。

「美しい海を見たよ。あふれていた、花の街よ。」

というくだり。

 

なんとなく、今、「海があふれている」というのは、怖いですね。

ですので、「輝いてた、花の街よ。」に変更。

2番なので、誰も気付かないかな。

 

それと今月は、私のオリジナル「会えてよかった」を最後に歌っています。

 

一回しかお目にかからないかも知れない、でも、同じ時間と空間を共有して、

こうして私のハープ演奏を聴いてくださっている。

この一期一会を大切にしたいです。

 

お昼前にはコンサートが終わり、片付けていましたら、

いろんな方が話しかけてくださいました。

 

「懐かしい曲が多くて、嬉しかったです。」と言ってくださった方。

「ハープ重そうだね。手伝おうか?」と言う、親切なおばあさま。

「今日はいい日だなぁ。」としみじみ言われた方。

 

どの言葉も、大切な宝物です。

 

 

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