Lily of the Valleyのこと

Lily of the Valleyのファーストアルバム
Lily of the Valleyのファーストアルバム

前回ご紹介したユニット、”Lily of the Valley”は、ソプラノのお歌を伊津野志保さん、リコーダーを若林いづみさん、そして、アイリッシュハープのKIKIこと、山田ゆき子がメンバーのトリオアンサンブルです。

 

ユニット名は、『谷間のゆり』と訳せますが、正解は『すずらん』です。

 

この三人では、アイルランド民謡やルネッサンス音楽、バロック、賛美歌、日本歌曲・・・と、守備範囲も広く、子供向けコンサートがあれば、ジブリのアニメ音楽なんかもやったりしています。

 

 

Lily of the Valleyの結成は、2003年頃だったでしょうか。もともとは、声楽、フルート、オルガンで、バッハの教会カンタータなどをやっておりました。

 

数年後に、歌のしほちゃんがイギリスに留学することになって、グループの活動を一時お休みしたのですが、その間に何があったのか?? 私はフルート→アイリッシュハープに転職し、オルガニストの若林さんは、いつの間にかリコーダー吹きになって、巷で活躍していたのでした。

 

それで、しほちゃんの帰国後に、あっさり編成を変えまして、2007年の後半から、今のスタイルのLily of the Valleyが新装開店した、という異色グループです。

でも、お陰で本当にヴァリエーションが広がりました。

 

 

私たちは、これまでにもいろいろな所に呼んでいただきましたが、ピアノがない場所でも、電源がなくても、Lily of the Valleyはコンサートができる!という点で、とても重宝されています。

 

クラシック系ですと、ピアノは? 調律は?というのが通常ですから、その点お手軽なんですね。(ただ、ハープ担当の私の荷物の多さは、ただ事ではありませんが!)

 

また、コンサートでは、MC担当のしほちゃんによる、と〜ってもためになる音楽のお話なども盛り込まれていて、リピーターも絶えません。(ホントホント!)

 

昨年はミニアルバムと称して、自主制作CDも作ることができまして、チャリティーとして、

日本国際飢餓対策機構に収益を送らせていただき、大変感謝なことでした。

お買い上げくださった皆様、本当にありがとうございました。

(↑CDのカバーデザイン&製作は、竹内久美子さん。もったいないくらい素敵な作品でした。)

 

これからも、すずらんのような、愛らしい音楽のお花を咲かせて、皆様にお届けしたいですね。

 

 

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My Work

デイサービスという、ご高齢の方が過ごす場所で、音楽を担当するお仕事をしています。

そちらで毎回1時間ぐらいのソロコンサートをして、施設に来られている皆さんに、

楽しんでいただく、というものです。

 

ご高齢といっても、自分の親の年齢に近いですから、とても親近感があります。

それに、人生の大先輩ですから、大船に乗った気持ちで演奏して、一緒に楽しませていただいてます。

 

少し懐かしい曲も入れますけれど、普通に大人のための内容のコンサートをしています。

中には、「ビートルズはやらないんですか?」なんておっしゃる方もいて、選曲の幅が広がりますので、

とても勉強になります。

 

コンサートにはその都度、何かのテーマを持つようにしています。

『映画音楽』や、『世界の子守唄』を特集してみたり、時には『宇宙』や『風』をテーマにすることも

あります。

始まりから終わりまで、一つのストーリーが流れるように、そして、何かが心に残ってくれるように、

プログラムを考えていきます。

 

伺う施設によって、カラーが違うので、当然選曲も違います。

集われる方々や、その場所の雰囲気を思い浮かべながら曲を選んでいきますが、それも楽しいひとときです。

 

自作曲も時々入れさせていただいています。

アイリッシュハープで作る曲は、ゆったりした癒し系の曲が多いので、デイサービスのような場所には

とても相応しいようです。

初めて耳にする私の曲なども、静かに聴いていただけて、本当に嬉しいことです。

 

今月のある場所でのテーマに、「昭和の歌特集」というのを入れてみました。

懐メロですね・・・。

 

数多い曲の中、アイリッシュハープに合うものとなると、かなり厳選しますので、選べるのはわずか数曲です。

弾いてはボツ、弾いてはボツ・・・相当な時間を費やして後、5曲ほどを選びました。

これから編曲の作業に入ります。

 

その中の一つに、坂本九の『見上げてごらん、夜の星を』がありましたが、これには感動しました。

アイリッシュハープで弾くと奇麗なんですよ、星がきらめくようで。

 

きっとどなたかが、演奏に合わせて口ずさんでくれるでしょう・・・。

そんなことを考えていると、私の方が楽しみになってきてしまいます。

 

 

 

 

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My Work(続)

自宅にて、来週のコンサートの準備をしています。

 

選曲はしましたので、次はハープ用に編曲していくという、デスクワークとなります。

 

アイリッシュパブなどで弾いているミュージシャンの方は、伝承的なアイルランドの曲など、かっこ良く楽譜なしで弾いていて、これがとても羨ましいです。

譜面はむしろ苦手、という方も多いそうです。

 

私は、音楽は幼少時に、クラシックから入っているので、楽譜がないというのは、考えられません。

音楽をまず目で見る、という感覚でしょうか。

とりあえず楽譜を起こすことさえすれば、ひとまず安心、次の作業に移れます。

 

最大の難点は、その楽譜を忘れようものなら、コンサートができなくなってしまうということです。

持ち物には十分注意しております。

 

以前はアメリカの出版社から、楽譜を個人輸入することもありましたが、一冊買っても気に入った曲はその中に1〜2曲だったりして、結構もったいないのです。

それで最近は、ネットの無料楽譜サイトから、ピアノ譜をダウンロードして、それを参考にしてハープの譜面を作っています。

 

そして、ひととおり編曲が終わりますと、今度は運指(指使い)を決めます。

この地味なワークは案外重要で、ここをきちんとしておかないと、指が音楽を覚えないのです。

 

弾いては書き、弾いては書き・・・ああでもない、こうでもない、と決めていきます。

それが終わると、やっと、弾き込みの練習に入ることができます。

 

結構、前段階の準備に時間がかかりますが、その分、じっくりと音楽にもハープにも向かえるようです。

 

今月は、3パターンのプログラムを予定しているので、とても曲数が多いです。

もう数日、このおうちワークが続きそうです。

 

 

 

 

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ライブ・レポート(鬼武みゆきさん)

Japan Tour 2010のチラシ
Japan Tour 2010のチラシ

10月14日に、スタジオWUU(千葉県柏市)で、鬼武みゆきさん(コンポーザー、アレンジャー、ピアニスト)のライブがあり、行ってまいりました。

 

鬼武さんは、私が最近よくライブに足を運んでいる、ミュージシャンです。

 

ジャズの要素をふんだんに、曲はとてもメロディアスで、かつ詩的で、情景を思わせる美しさがあります。

 

また、音楽から前向さが感じられて、元気が出るとの定評があって、多くの女性から支持されています。

 

爽やかに今日一日を始めたい、そんな朝には、私も鬼武さんのCDを聴くことが多いですね。

 

鬼武さんは、いろいろなアーティストとのコラボレーションをなさっていて、その都度違った趣向で、ライブを楽しませてくれます。

 

今回は、ブラジリアンのグラストン・ガリッツアさん(シンガー、ギタリスト、コンポーザー)を迎えてのジャパンツアーということで、以前からとても楽しみにして、ボサノバ好きの友人を誘って行きました。

 

グラストンさんは、現在はマドリッドに住んで、そちらで活躍しているミュージシャンで、鬼武さんとは遠隔通信(スカイプとか?)で曲を共作したり、レコーディングしたりして、作品を温めてこられたそうです。

 

グラストンさんは、ボサノバというジャンルに留まらない幅広さがありました。

 

あの声、ムードは正にボサノバではあるのですが、時として、スティービー・ワンダーのソウルフルさを感じさせたり、ギターのメロディーに合わせて歌う時などは、ジョージ・ベンソンを思わせたり・・・不思議な方でした。

 

鬼武さんのインストの曲に、グラストンさんが作詞して(もちろんポルトガル語で)何曲か歌ってくれましたが、ブラジルテイストの仕上がりになっていて、それはそれはとても趣きがありました。

またその雰囲気が、鬼武さんの音楽にぴったりなのです。

 

恒例の「即興コーナー」というのがありまして、お客さんから「お題」を出してもらい、その情景をストーリー仕立てにして、即興演奏するのですが、今回は「チリの鉱山落盤事故からの救出」という、ちょうどその日のトップニュース!がお題となりました。

 

閉じ込められた・・・から始まって、絶望、悲しみ、・・・そしてわずかな希望、励まし、徐々に差し込む光、見えて来る地上、救出!というストーリーを、今回のメンバー全員(他、ベース:鳥越啓介、パーカッション:岩瀬立飛)での即興演奏となり、圧巻でした。

世界が一つになった様子を音楽で表現してくれて、なんだか実況中継を見ているかのようでした。

 

鬼武さんのライブは、聴衆一体型、というのでしょうか、参加型のコンサートをしていて、演奏者との距離感が縮まって楽しいのが特徴です。

 

不思議と会場も、和気あいあいとしたムードに包まれます。

私もコンサートをする者の端くれとして、いつも参考にさせていただいています。

 

来年は、グラストンさんとレコーディングの計画もあるそうで、大変楽しみです。

 

 

鬼武みゆきオフィシャル HP  http://www.onitake.com/

 

 

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では出発!

どこかへ旅行? いえ、普通にお仕事へ行くところです。

 

演奏をご一緒する方はよくご存知ですが、とにかく私は荷物が多いのです。

 

ハープ、スーツケース(衣装や小道具)、椅子、ヴォーカル用アンプ、そんなものが並んでおります。

 

夜の薄暗いレストランなどになりますと、さらに照明器具がプラスされます。

 

車に積み込むのに、3回は往復します。

しかも私の家は高台にあるので、道路まで階段の上り下りがあって、なかなか大変。

ころばないように、要注意です。

 

今日はソロなので、ハープは一台ですが、アンサンブルになると、二台になったりもします。

そうなると、台車を使います。

ガラガラガラと、ハープの優雅さからは、大幅に遠のく光景です・・・。

 

この前、持ちもののチェックリストを作りました。

というのは、一度衣装をごっそり忘れて、取りに帰るという惨事があったからです。

 

ハープ、楽譜、譜面台、チューナー、替えの弦、ハープ解体用の工具、衣装、くつ・・・

などなど、細かいものも入れると、ものすごい項目数になります。

 

これがないとコンサートができなくなる、というものには◎、まぁまぁ困るものには◯、

というようにランク付けもしてあります。

 

それでもこの前、アクセサリーを忘れてしまいました。

(なくても全く問題ないですが、本人の気分はがっくり。)

 

中世のアイルランドでは、ハープの弾き歌いをして世相を伝える、バードと呼ばれる

吟遊詩人がいまして、荷物を担いで旅から旅へと、渡り歩いていたそうです。

 

その中でも、売れっ子のバードは、お抱えの荷物持ちが馬車で運んでくれたそうですが、

そうでない無名の人は、背中に楽器や荷物を背負って、独りで旅していたようです。

 

私は愛車のMOVE(軽自動車)があるから、なんとか一人で行けますけれど、

いいですよね、専属のポーターがいたら・・・。

 

ハープは私にとって、かけがえの無い楽器ではありますが、この運搬の時だけ、

ピアノの人はいいなぁ、歌の人はいいなぁ、と思ってしまいます。

 

でも、楽器によって本当にいろいろと、事情が違うのですね。

 

例えば、演奏前の食事の時になりますと、私は何も気にせず自由に食べることができますが、

管楽器や歌の方は、少なめにするなど、いろいろ気を遣っておられます。

それぞれに隠れた苦労があるのでしょう。

 

そういったプラス面もマイナス面も、全て受け取った上で、皆、その楽器の持つ「音」が

一番好きで、その可能性を最大限に広げたいと思っているのですね。

 

 

 

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